神学大全第一部第十三問題序言
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序言

[二八七八八]第一部第十三問題序言

神の認識に属することがらが考察されたので、 神の名前の考察に進まなければならない。 なぜなら、個々のものは、我々がそれを認識する限りにおいて、 我々によって名づけられるからである。 これをめぐっては、十二のことがらが問われる。

第一に、神は我々によって名づけられ得るか。

第二に、神について述べられる何らかの名前は、 彼について実体的に述語とされるものであるか。

第三に、神について述べられる何らかの名前は、 固有の意味において彼について述べられるものであるか、それとも、 すべての名前は比喩的に彼に帰属させられるのであるか。

第四に、神について述べられる多数の名前は同義語であるか。

第五に、 何らかの名前は神についても被造物についても述べられるが、 それらは同義的に述べられるのであるか、 それとも異義的に述べられるのであるか。

第六に、 それらの名前がアナロギア的に述べられていると仮定した場合、 それらが第一の意味で述べられるのは、神についてであるか、 それとも被造物についてであるか。

第七に、 何らかの名前は時間にもとづいて神について述べられるか。

第八に、「神」というこの名前は、本性の名前であるか、 それとも働きの名前であるか。

第九に、「神」というこの名前は、 共通であり得る名前であるか。

第十に、その名前が、本性による神、分有による神、 見解にもとづく神を表示するということは、同義的に理解されるか、 それとも異義的に理解されるか。

第十一に、「存在する者」というこの名前は、 最高度に固有の神の名前であるか。

第十二に、 肯定的な命題が神について形成されることはできるか。

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