神学大全第一部第十二問題序言
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序言

[二八六八一]第一部第十二問題序言

すでに述べられたことの中で、我々は、 神は彼自身としてどのように存在するかということを考察したので、 考察されるべく残っているのは、 彼は我々の認識の中にどのように存在するか、 すなわち彼は被造物によってどのように認識されるか、 ということである。 そしてこれをめぐっては、十三のことがらが問われる。

第一に、何らかの被造的知性は神の本質を見ることができるか。

第二に、神の本質が知性によって見られるのは、 何らかの被造的な形象を通じてであるか。

第三に、 神の本質は肉体的な眼によって見られることができるか。

第四に、何らかの被造的な知性的実体は、神の本質を見る上で、 自身の本性的なものがあれば十分であるか。

第五に、 被造的知性は神の本質を見るために何らかの被造的な光を必要とするか。

第六に、神の本質を見る者たちのうちで、 ある者は他の者よりもより完全にそれを見るか。

第七に、 何らかの被造的知性は神の本質を把握することができるか。

第八に、神の本質を見る被造的知性は、 その本質において万物を認識するのであるか。

第九に、神の本質を見る被造的知性は、 そこにおいて認識するものを、 何らかの類似性によって認識するのであるか。

第十に、被造的知性は、 神において見るすべてのものを同時に認識するのであるか。

第十一に、この世の生の状態において、 何らかの人間は神の本質を見ることができるか。

第十二に、我々は、 この世の生において自然理性によって神を認識することができるか。

第十三に、自然理性の認識を超えて、 恩寵による神の何らかの認識が現在の生において存在するか。

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